シベリア抑留・埋葬地の訪問サポート

ウスリースク(ヴォロシロフ市、またはウォロシロフ、ウォロシーロフ)とその周辺地域には、かつて収容所があり、満洲などから連行されてきた日本人が抑留されていました。シベリア抑留の埋葬地を訪問希望する方を現地へ御案内いたします。

 ウスリースクには劇場やビルなど抑留者が建設に携わった建物が市内に幾つか残っており、それらは現在も使用されています。市内と郊外など周辺地域には合わせて17か所、シベリア抑留日本人死亡者の埋葬地があり、当観光ガイドが調査して現在場所を特定しているのは11か所(2017年現在)。遺族の方々や旅行者の方で埋葬地への訪問及び献花・植樹希望の方はお問合せ下さい。


父(祖父・親族)がシベリア抑留者としてロシア・ウスリースク(旧ウォロシロフ市)で亡くなったという知らせがあった。


慰霊巡拝に参加希望しているが、申込み出来なかったから個人的に埋葬地を巡りたい。


合祀して慰霊碑がある場所ではなく、実際に埋葬された場所を訪れ、どんな所なのかこの目で確かめたい。


シベリア抑留死亡者の埋葬地を訪れて花を備えたい。でもどうやってそこまで行けばよいかわからない。

 ウスリースク観光ガイドはそんな皆様の願いを叶えるため、主に以下のような現地訪問中に必要とされる援助を行なっております。


  • 空港送迎
  • ホテル宿泊チェックイン時の日本語サポート
  • 献花用の花や苗木など購入のお手伝い
  • 埋葬地への車での案内(GPS位置情報に基づいた場所の特定)
  • ウスリースク滞在中の市内観光や買物の手伝いなど(ウラジオストク市内観光も対応)
  • 現地訪問予定日より前に埋葬地にて現場の状況を視察(GPS位置情報に基づく調査)

 まず、このホームページ下方にあるお問合せフォームに以下の必要事項を記入し、ウスリースク観光ガイドにお問合せ下さい。


 ●シベリア抑留中に亡くなった方の情報(出来るだけ詳しく)

(収容所や病院の名称、厚労省で公開している埋葬地番号とその名称など)

 ●参加人数と年齢

 ●訪問希望日

 ●空港送迎などの有無

 ●市内観光を希望する場合はガイドの有無


※当観光ガイドで御案内出来るのは現在のところ、ウスリースクとその周辺地域にある埋葬地のうち、厚生労働省で保管している資料や情報を元に現在地が特定出来る場所に限ります。厚生労働省で正確な場所の特定が出来ていない埋葬地や、沿海地方以外の地域の埋葬地については現地へ御案内出来ません。


※ロシア沿海地方で、ウスリースク以外の地区にある日本人抑留者の埋葬地(正確な場所を特定出来る場合に限ります)への訪問についても相談承ります。



以下はウスリースク観光ガイドに調査を申し込み、実際にウスリースク周辺にある埋葬地を訪れた遺族の方の旅の感想です。



増子様(岩手)

2016年9月16-20日

70年前にシベリア抑留中に死亡した父親の埋葬地がロシア側の資料から分かった、と厚生労働省から知らせが入ったときには、本当にびっくりしました。これは、なんとしても墓参に行かねば、と思い立ったのですが、さてどうしたらいいか。なにしろ、埋葬地は「第4865特別軍病院・第1墓地」とあるだけで、ほかに手がかりはない。思い余って、インターネットに、「ウスリースク」と打ち込んでみると、そこにアンドレイ&優子さんがいたんですね。

 厚生労働省に埋葬地の位置を尋ねたところ、住所などはない、と教えてくれたのはGPSの位置情報だけ。早速、お二人に連絡すると、すぐに現地に足を運び、父親の埋葬地を見つけ出してくださいました。その後、何度かメールのやり取りをしているうちに、お二人にすべておまかせしようという気持ちがますます強くなり、老夫婦二人で墓参の旅をすることにしました。

 お二人の案内で訪れた父親の埋葬地には墓標もなく、周囲をロシア人の墓地に囲まれていて、残念なことに、墓参りにくるロシア人のゴミ捨て場のようになっていました。そこで、アンドレイさんにお願いして、市場で買ってきたリンゴとツツジの木、菊の花の苗を植え、その周りをロープで囲い、花壇のようにしてもらいました。

 近くの日本人埋葬地にも花をお供えしたい、とお二人に連れて行っていただいたのですが、その多くは墓標もなく、やはり荒れていて、アンドレイさんが腰まである雑草を鎌で刈って道をつくり、優子さんがGPSの位置情報を確認しながら、やっとたどり着くことができました。

 まさに、おんぶに抱っこの、おまかせの旅でありました。「お二人に巡り合わなかったら、墓参など無理だったね」と、能天気な老夫婦はあらためて語り合っています。

 ロシア側の資料によると、父親の埋葬地にはまだ135体が残されており、私たちが訪れたほかの埋葬地にも500体を超える遺体が眠っています。ぜひいちど墓参りに行きたいが、どうしたらいいか分からない、という遺族は多いと思います。そういう人にはぜひ申し上げたい。高齢の方でも大丈夫、アンドレイ&優子さんと連絡をとれば、願いは実現しますよ、と。

ロシア極東・ウスリースク

シベリア抑留埋葬地訪問サポート


【提供内容】

内容:ロシア極東ウスリースク市とその周辺地域にある日本人抑留者の埋葬地訪問

時間:1日4~8時間

人数:最小1名~

年齢制限:特になし(※参加者が小学生以下・高齢者・身障者・持病をお持ちの方の場合、付き添い人の同行が望ましい)

料金:1ヶ所だけ訪問する場合:1日 15,000円(日本円・現金・現地払い)

   複数の埋葬地を訪問する場合:1日 20,000円(同上)

※表示金額は1人で1日分の料金です。

※ウスリースクおよびウラジオストク市内観光と合わせてのツアー申込みも承っております。

【料金に含まれるもの】

●申し込み後に行う埋葬地の現地調査、埋葬地への案内

●送迎費(ウスリースク市内 ― 埋葬地)

●日本語サポート(献花用の花・苗木購入時、ホテルのチェックイン時のお手伝い)

【料金に含まれないもの】

●空港や他都市からウスリースク市までの移動費(電車・バス・タクシーなどの交通費)

●埋葬地にて献花を行う際の花・苗木購入代金、観光・買物においての出費

●滞在中の食事代

●旅行中に事故・病気・怪我・盗難・災害・その他アクシデントが発生した場合の治療費や補償費用(持病の治療薬も含む)



【ウスリースクについて】

ロシア極東・ウスリースク市(旧ウォロシロフまたはヴォロシロフ市)はウラジオストクから北100kmの所にある、沿海州第二の都市。人口は約16万人で、都市部と農村部で構成されています。シベリア鉄道の停車駅があり、古くは7世紀頃から陸路の要衝として栄えてきた街です。市内には鉄道専門学校・列車修理工場・砂糖やマヨネーズの工場などあり、工業が盛んなほか、ジャガイモやボルシチの材料として有名なビーツをはじめとする様々な野菜、大豆やコメなど穀類の栽培、酪農、養蜂なども行われています。

ウスリースクにはタイガと呼ばれる広大な森が広がっており、養蜂家がタイガで巣箱を設置して採取した良質のハチミツや、タイガで採取された薬草とウォッカをベースに作られた薬草酒「ウスリースキー・バリザム」が特産品です。



【シベリア抑留日本人埋葬地の訪問ツアー開始の方法】

1.ウスリースク観光ガイドに埋葬地訪問を申込む。

2.ウスリースク市まで電車・バス・タクシーなどの交通機関を利用して来る。(空港送迎・他都市からウスリースクまでの送迎をウスリースク観光ガイドに依頼する場合は、別途オプション料金が発生します)

3.ウスリースク市内でガイドと待ち合わせ。

 (市内観光をガイドに依頼している場合は、埋葬地訪問の前後いずれかの日程で市内観光を行います)

4.献花用の花・苗木等を購入。

5.ガイドの自家用車で埋葬地へ移動。

6.埋葬地を訪問、献花・植樹等。

7.ウスリースク市内へ移動。

 (埋葬地訪問後の市内観光をガイドに依頼していない場合はここで解散)


午前中ウスリースクに来て1日で埋葬地を1ヶ所だけ訪問し、夕方以降、電車で他都市へ移動したり、ウスリースクに1泊して翌日埋葬地を再訪問してから市内観光。あるいは1泊2日の予定で滞在中にウスリースク周辺の埋葬地を出来るだけ多く回るなど、それぞれの方のご希望や体調・当日の天候等に合わせてプランを調整いたします。


【注意事項】

・埋葬地訪問サポート料金以外で、現地でかかる費用は基本実費になります。

・お申込みの際、食物アレルギーや食事制限などで食べられない食材がある方、アレルギーその他持病疾患のある方は、必ずその点について具体的に教えて下さい。

・現地で発生するトラブル(事故・病気・怪我・災害・盗難その他アクシデント)に関し、ウスリースク観光ガイドは一切責任を負いません。全て自己責任でお願いします。渡航前に海外旅行保険に加入するなどの対策をお勧め致します。また、参加者の中に小学生以下の・子供・高齢者・身障者・持病をお持ちの方が含まれる場合、安全のためにも滞在中は付添い人が常に同伴し、各自で対策を講じるようお願いいたします。



ロシア極東の街・ウスリースク。ウラジオストクからハバロフスクへの旅の途中でこの街を訪れてみませんか。日本語ガイドが知られざるウスリースクの街の魅力を紹介します。

ウスリースク観光日本語ガイド・空港送迎・ホテル予約手配・ホームステイ・シベリア抑留で亡くなった日本人抑留者の埋葬地訪問に関する問合せ・申込みは下方にあるリンクをクリックして、【お問合せフォーム】より必要事項を記入して送信ください。

(写真はイメージです)

ロシア・ウスリースク観光ガイド

ロシア極東ウスリースクはウラジオストクから北100kmの所にある、沿海州で2番目に大きな町。シベリア鉄道の停車駅。ロシア旅行は初めて、英語もロシア語も全然ダメという方でも安心。日本語ガイドが街中を案内。シベリア抑留の埋葬地訪問・農村ホームステイ・テーマパーク「エメラルド・バレー」見学・高麗人参博物館の見学・ビジネス視察など、ウスリースクと周辺地域への方面はウスリースク観光ガイドにお任せ下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000